心房細動患者の脳を護るには
心房細動患者はいったん脳卒中を併発すると、その後の1年死亡率はきわめて高いことが知られています。
生存した場合にも片麻痺など重篤な後遺症で生活にも不自由することが多いこともご存じのとおりです。
この重症脳梗塞をどのように予防するか?が重要なのです。
その予防方法は確立されています。血栓を作りにくくする抗凝固薬を内服することで、脳梗塞の発症リスクを低下させる事が可能です。
薬剤としては、歴史的に効果が確立されているワーファリンが挙げられます。またワーファリンに代わる新規の抗凝固薬が日本国内でも使用できるようになっています。
当院でも、心房細動患者さんの脳梗塞リスクを評価し、適切な抗凝固薬を選択し、治療をすすめています。